フランスでは、徹底した管理のもとでバター製造が行われています。農場から店舗に至るまでのすべての工程が、製品の品質と安全性を保証するために管理されているのです。そのためには、まず乳牛が健康で十分な栄養を与えられていることが大切です。フランスの、アニマルウェルフェア(動物の生活とその死に関わる環境と関連する動物の身体的・心的状態)は、単に病気にかからないようにすることではありません。乳牛は1年のうち、半年以上を草原で過ごします。飼料の90%以上は、農場で栽培・収穫された飼料や雑穀で構成されています。これによってトレーサビリティも向上します。牛乳は汚染されやすく、非常にデリケートなため、牧場や工場での搾乳工程において清潔で衛生的な環境を確保するためには、フランスとヨーロッパの両レベルで多くの対策が講じられています。最高レベルの品質と安全性をさらに保証するため、フランスで生産された牛乳は100%農場レベルでサンプリングされ、多職種の専門家からなる第三者検査機関で分析されます。
脂質は私たちの体が生きていくために必要なエネルギーとなり、細胞の機能にも不可欠です。バターのような天然の脂質は、適度に摂取すれば体内で代謝されやすい良質なエネルギー源となります。バターとは、牛乳から分離したクリームを凝固させた脂肪を主成分とする食品です。1キロのバターを作るには、20リットルの牛乳が必要です。バターは、人工調味料や添加物を含まない自然食品です。バターはクリームを攪拌させるだけで作ることができます。塩を少々加えることもあります。対するマーガリン類は、50〜80%の植物性脂肪を水と混ぜ合わせて人工的に乳化させたものです。マーガリンには複数の添加物のみならず、トランス脂肪酸が多く含まれていることも少なくありません。
バターは、ビタミンA を多く含む唯一の脂質です。1 日20 ~ 30 グラムのバターで、ビタミンA の1 日の推奨摂取量のおよそ30% を摂取できます。ビタミンA は成長を促し、視力を回復させ、皮膚を保護し、病気や感染症に強い身体づくりに欠かせないと言われているビタミンです。バターの黄色は、牛乳に含まれるβ - カロテンが乳牛の体内でビタミンA に変換されたものです。 β - カロテンは、牛の餌となる牧草に含まれている成分です。乳牛の食事量が多ければ多いほど、バターに含まれる β - カロテンの量が増え、黄色くなります。そのため、乳牛が新鮮な牧草を食べる春には、バターの色がより鮮やかになります。バターには、骨の成長と健康、筋肉の働きや免疫力の向上などに欠かせないと言われているビタミンD も豊富に含まれています。太陽光の作用によって乳牛の体内で合成され、牛乳に含まれるビタミンD は、乳牛が多く太陽光を浴びる夏期に作られたバターには含有量がより多くなります。
バター製造は、フランスがこれまで、そしてこれからも守り続ける長い歴史と誇りの一部です。温暖な気候と牧草地、そして豊富な水資源に恵まれたフランスは、まさに「酪農王国」です。その地理的優位性は、長年の酪農生産を支え、その繁栄を可能にしてきました。しかし、フランスがバターなどの乳製品の生産に適している理由は、単に地理的優位性だけではありません。生産工程のさまざまな側面を監督することで高い品質を保証する、厳格なルールやシステムが確立されているのです。こうした努力が結実することで、フランス料理の中心であると同時にフランスで最も消費され、愛されている食品のひとつである乳製品の品質の保護と維持を可能にしています。
1988年以降、フランス産バターの定義はより厳格になりました。「バター」はあらゆる製品に適用できる呼称ではありません。それは、低温殺菌や冷凍保存が可能なクリームを原料とした「乳成分を物理的に変化させて得られる脂肪中水型乳化製品」のみに使用できる、法的に定義された概念なのです。脂質(酪酸)は最低82%、水分は最大16%、無脂乳固形分は最低2%と規定されているように、化学成分に至るまで、すべてが管理されています。
レシピ
France
Recipe01
China
Recipe03
Taiwan
Recipe04
Korea
Japan
開催期間:2021年12月1日(水)〜
2021年12月6日(月)
Cniel(フランス全国酪農経済センター)が
欧州連合による援助を財源として実施するキャンペーン
「Butter of Europe ~フランスバターで至福のひととき~」が、
アフタヌーンティー・ラブアンドテーブルとの
初めてのポップアップ・コラボカフェを開催いたします。
ぜひご来店ください。
Afternoon Tea LOVE&TABLE
ニュース
2021/12/07
2021/12/01
2021/11/29
2021/11/26
2021/11/24
お問い合わせ
おいしいベーカリー製品
づくりに
欠かせない
フランス産バター
アジア各国のシェフたちの
コメント
韓国のユン・ウニョン シェフは「油脂にはさまざまな種類がありますが、凝縮された濃厚なミルクの味わいを際立たせながらソフトでクリーミーな食感を演出したいときはバターを使います」 と語ります。また、バターの特長については次のように続けています。「フランス産バターの独特な発酵香が焼き菓子や発酵菓子の味を引き立ててくれます。」
台湾のヴィンセント・シオン シェフは、フランス産バターの優れた品質を高く評価し、「フランス産バターは、無添加であることから非常に品質が優れています。さらには、フランス産バターには爽やかできめ細やかな味わい、口溶けの良い食感、油っぽさの少なさ、自然な乳酸の香りとミルキーな味わいといった特長があります。」と述べています。
アジアでは、さまざまな国のバターが売られていますが、フランス産バターを愛用する日本の山口 哲也 シェフは「発酵の風味」にその差がある、と語ります。「フランス産バターは、低温殺菌していない牛乳を乳酸菌で発酵させて作られます。そのため、濃厚なミルクの風味を強く感じることができます。」
中国のフランク・ウェン シェフも次のように口を揃えます。「フランス産バターは、ナチュラルでヘルシーなので、消費者は安心して口にすることができます。中国のバターは人工的で化学調味料の味がとても強いものが一般的なのに対して、フランス産バターは自然でヘルシーなだけでなく、風味も優れています」